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第2課 決算書の5つの数字で並べる

掛けで売ってよいかを見るときは、まず決算書の五つの数字を並べます。一つだけでは分からない弱さが、並べると見えてきます。

例に使う「サンプル商事株式会社(架空)」は卸売業の架空の会社で、得意先の「甲社(架空)」「乙社(架空)」「丙社(架空)」も、決算書と取引の数字もすべて架空の数値です。実在の会社や取引とは関係ありません。金額は百万円です。

五つの数字と式

決算書の数字はたくさんありますが、掛けで売ってよいかを見るときは、まず次の五つを並べます。どれも B/S・P/L・キャッシュフローの練習帳で扱った指標です。

自己資本比率 = 純資産 ÷ 総資産 ×100(損失に耐える体力)
流動比率 = 流動資産 ÷ 流動負債 ×100(一年以内の支払いに足りるか)
当座比率 =(現金預金 + 売上債権)÷ 流動負債 ×100(在庫を除いた、より厳しい見方)
売上高の伸び =当期の売上高 ÷ 前期の売上高 ×100 - 100
営業利益率 = 営業利益 ÷ 売上高 ×100(本業で稼ぐ力)
営業CF = 当期純利益 + 減価償却費 - 売上債権・在庫などの増加 + 仕入債務などの増加(本業で入ったお金)

三社を並べる

百万円・%
総資産(前期 → 当期) → → →
純資産(前期 → 当期) → → →
自己資本比率(%) → → →
流動比率(%)
当座比率(%)
売上高(前期 → 当期) → → →
売上高の伸び(%)
営業利益(前期 → 当期) → → →
営業利益率(%)
当期純利益(前期 → 当期) → → →
営業CF
投資CF / 財務CF / / /
現金預金の増減

利益と営業CFがそろう

は利益率こそ高くありませんが、純資産が厚く、営業CFもプラスで、借入を返しています。

利益は出ているのにお金が出ていく

は売上が % 伸び、黒字です。それでも営業CFは 百万円で、短期借入金で埋めています。

は減収で営業赤字、純資産は 百万円から 百万円に減り、流動比率は % です。五つの数字のどれを見ても、弱っています。

動かしてみる:指標を選ぶと三社の棒が並ぶ

前期甲社(当期)乙社(当期)丙社(当期)

一つの指標だけで良し悪しは決まりません。売上の伸びは、それだけなら良い知らせですが、のように運転資本が膨らんでお金が足りなくなることもあります。並べて見ると、どこが弱いかが分かります。