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第2課 資産の中身
資産を流動と固定に分ける二つの物差しと、よく出る科目の中身を見ます。
例に使う「サンプル商事株式会社(架空)」は卸売業の架空の会社で、表の数字はすべて架空の数値です。実在の会社の決算とは関係ありません。単位は百万円です。
資産は「流動資産」と「固定資産」に分けます。分ける物差しは二つあります。
物差し① 正常営業循環基準
本業の循環の中にある資産は、期間に関係なく流動資産です。卸売業なら次の輪です。
- 現金預金
- 商品を仕入れる
- 商品(在庫)
- 得意先に販売
- 売掛金・手形・電子記録債権
- 回収して現金預金へ
物差し② 1年基準
循環の外にあるもの(貸付金など)は、決算日の翌日から1年以内に現金になるかで分けます。1年以内なら流動、1年を超えるなら固定です。建物・機械装置・土地のように長く使うものは固定資産です。
卸売業でよく出る資産の科目
| 科目 | 区分 | 中身 | 第1期 |
|---|---|---|---|
| 現金預金 | 流動 | 手元のお金と預金。仕入代金や借入返済に備えます。 | |
| 受取手形 | 流動 | 販売代金を紙の手形で受け取ったもの。期日まで現金になりません。 | |
| 電子記録債権 | 流動 | 手形に代わって広がっている電子の債権。期日まで現金にならない点は手形と同じです。 | |
| 売掛金 | 流動 | 掛けで売って、まだ回収していない代金。締め日から回収日までが長いほど膨らみます。 | |
| 商品(在庫) | 流動 | 売るために仕入れて倉庫に置いている品物。仕入価格や相場の上げ下げを直接受けます。 | |
| 建物 | 固定 | 倉庫や事務所。減価償却で毎年少しずつ価値を減らします。 | |
| 機械装置 | 固定 | 倉庫の自動搬送設備や梱包機など、自社で使う設備。これも減価償却します。 | |
| 土地 | 固定 | 倉庫や事務所の敷地。減価償却はしません。 |
卸売業は、在庫と売上債権(受取手形・電子記録債権・売掛金)が大きくなりやすい業態です。サンプル商事の第1期でも、流動資産が資産合計の % を占めます。
同じ品物でも、持つ目的で科目が変わります。売るために持つ品物は商品、自社で使う設備は機械装置です。