P/Lの読み方 練習帳 › 第2課

第2課 売上原価の中身

売上原価は「その期に仕入れた額」ではありません。「その期に売れた分の原価」です。

例に使う「サンプル商事株式会社(架空)」は卸売業の架空の会社で、表の数字はすべて架空の数値です。実在の会社の決算とは関係ありません。単位は百万円です。

売上原価 = 期首の在庫 + 当期の仕入 - 期末の在庫

期首の在庫は前期末のB/Sの商品です。期末の在庫は当期末のB/Sの商品です。P/Lの原価とB/Sの在庫から、当期の仕入を逆算できます。

第2期・第3期の当期仕入を逆算する

百万円第2期第3期
期首の在庫(前期末B/Sの商品)
+ 当期の仕入(逆算)
- 期末の在庫(評価損を引く前)
+ 在庫評価損
= 売上原価(P/L)
参考:期末の在庫(B/Sの商品=評価損を引いた後)

当期の仕入=売上原価-期首の在庫+期末の在庫(B/S)。第1期は前期末のB/Sが無いので、逆算しません。

在庫評価損は売上原価に入る

期末に売れる見込みの価格が帳簿の額より下がると、その差だけ在庫を切り下げます。切り下げた額が在庫評価損です。この練習帳では売上原価に含めます。第3期は 百万円で、B/Sの商品は から に下がりました。

臨時で多額の場合は特別損失に出すこともあります。

仕入価格(商品の相場)の上下と粗利

上がる局面:在庫の値上がり益

前に安く仕入れた在庫が、上がった売値で売れます。粗利が膨らみます。ただし相場が止まれば消える利益です。

下がる局面:在庫の値下がり損

高く仕入れた在庫を、下がった売値で売ります。粗利が縮みます。残った在庫は評価損で切り下げます。

第2期第3期
トンあたりの原価(評価損を除く、円) → →
その変化率(%)
期首の在庫(百万円)
在庫の値上がり益・値下がり損の目安(百万円)

目安=期首の在庫 × トンあたり原価の変化率。期首の在庫が、相場の変わった後の値段で売れたと考えた粗い見積もりです。

第2期の粗利の増加には、値上がり益の目安 百万円が含まれます。第3期は値下がり損の目安 百万円に、評価損 百万円が重なりました。相場の上げ下げで出入りする利益は、実力とは分けて見ます。